高校のチームメイトへの思いから、悔しさも苦労も乗り越えた
ⓒ阪神タイガース
渡邉 雄大 さん
阪神タイガース投手
(青山学院大 - BC新潟 - 福岡ソフトバンクホークス)
阪神タイガースで投手として活躍する
卒業生 渡邉雄大さん。
球場でたくさんの人に声援をもらえるときが
いちばん喜びを感じるという渡邉さんに、
高校時代の思い出やこれからの目標について
お聞きしました。
夢をあきらめないで努力し続けた先に、今の自分がある
プロ野球選手は子どものころからの夢でした。でも、自分のためでなく仲間たちのためにプロにいきたいという思いが強くなったのは高校時代。チームメイトが一生懸命必死に練習している姿を見ていたのに、高3の夏、新潟県大会の決勝戦で敗れて甲子園に出場できなかったのです。自分がチームメイトの夢を奪ってしまった…という思いから、今まで歯を食いしばってやってこれました。彼らには、つらいことがあったときも、僕の姿を見て「がんばろう」と思ってもらえたり、生活の中で前向きになる一つの材料になれたらいいなと思っています。
高校時代、部長の先生から、「渡邉、プロ野球にいって一億円ほしくないか」と言われました。プロ野球選手になることを、先生が背中を押してくださったのです。その言葉も、プロを本気で目指す大きな力になりました。
紆余曲折あり、順風満帆にプロ野球選手になれたわけではないので、自分のがんばっている姿を見て「勇気をもらったよ」と言ってもらえたときはうれしいです。少なからずだれかに影響を与えられているんだなと思うと、やりがいを感じます。高校時代のチームメイトや先生方からもうれしいメッセージをいただき、ありがたいです。
2022年、プロ初勝利を経験し、初めてほぼ1年間一軍でプレーさせてもらいました。改めて、あきらめないで努力することの大切さを感じ取れたので、1年でも長く阪神タイガースのユニフォームで野球をやりたいです。
ⓒ阪神タイガース
中学生・高校生の皆さんへのメッセージ
上杉謙信の言葉「生を必するものは死し、死を必するものは生く(戦いに臨んで、生きのびようと思う者は死に、死を覚悟して戦う者は生き残る)」を座右の銘にしています。「何かを失う覚悟をもって日々努力できる」のは大切なことだと思います。
高校3年間は短い時間ではあるけど、人生の大きな転機になる時期だと思います。夢を持っている人は夢に向かって進んでほしい。まだ夢が見つかっていない人は、3年間仲間と過ごす中で、自分が一生懸命になれる夢を見つけ、その後の人生につなげていってください。中越高校は、そういうことを感じ取れる高校です。
▲後列中央が渡邉さん ⓒ阪神タイガース
一生懸命になれる夢を見つけて
その後の人生につなげてほしい
ⓒ阪神タイガース