はぎの通信 No.25(最後の一滴)
はぎの通信 No.25 (R5. 5.22)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
「最後の一滴」(The Last Drop)
先週の水曜日(17日)、県総体に向けての壮行会において、標記の「最後の一滴」の話をしました。選手の皆さんのみならず、全校生徒の皆さんへ向けて、私からの激励の言葉として送りました。
次のようなたとえ話をしました。
床を拭く雑巾や、テーブルを拭く台拭き、水で洗って手で絞ります。仮に、両手で思いっきり力を入れて絞って、含んだ水がもう滴り落ちなくなるまで絞り切ったとしましょう。その雑巾や台拭きは、もうそれ以上絞っても水は滴り落ちないのでしょうか。そうではありません。少し時間をおいて、気持ちを入れ直して、絞り方を少し変えて、もう一度渾身の力で絞ってみましょう。すると、しばらくすると必ず最後の水滴が一滴滴り落ちます。これが、「最後の一滴」です。
もうだめだ、力を使い果たした、出し尽くした...こう感じた実はその先に「最後の一滴」が必ず残っています。この一滴を皆さんが絞り出すことができるかできないか、これが勝負の分かれ目です。
今、皆さんの中にはたくさんの汗と、そして、もしかしたら涙もいっぱいつまっていることでしょう。その汗と涙を、自分自身で、自分の力で、自分のために、チームのために、きっちりと絞り切って出すことができるかどうか...
皆さんなら、できるはずです。そして、その先には、また新しい世界、新しい景色が、皆さんを待っています。ぜひ、その世界、その景色を眺めてみていただきたい。心からそう思います。
中越高校は永遠に続きます。しかし、皆さんの1年間は、そして、今年の県総体は、皆さんにとって一生に一回しかないのです。今、ここで、この瞬間に燃えなければ、一体いつ燃えるのでしょうか。「越高プライド」は常に皆さんと共にあります。「攻める!越高!」「攻め切る!越高!」私も常に皆さんと共にあります。
応援しています!いつも!
以上