はぎの通信 No.30(「意識的な」努力をしよう!)
はぎの通信 No. 30 (R5. 6.26)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
「意識的な」努力をしよう!(Make conscious efforts!)
今週木曜日(6月29日)から1学期期末考査が始まります。みんな調子はどうですか。試験勉強に一生懸命に取り組んでいますか。
「どうだい?試験勉強はちゃんとやったかい?」と尋ねると、皆さんはよく、「一応やりました」と言います。でも、「一応」などというものは「やった」のうちに入るのでしょうか。一通り教科書を読む、ざっと覚える、というような準備で試験に臨むこと自体、目的を明確に意識した「あるべき」勉強とはとても言えないのではないでしょうか。そのような勉強で点数が取れないのは至極当然のことです。
何かを達成しようと真剣になったときには、「意識的な」努力をすることが必要です。「意識的な努力」。それは、言い換えれば、あるものに「賭ける」姿勢です。たとえば、人より野球やテニスや吹奏楽が上手になりたいと思ったら、部活でみんなと一緒に練習しているだけではだめでしょう。人知れず一人でもくもくと素振りをし、シャドウ・ピッチングを繰り返し、あるいは壁打ちを何百回と繰り返し、一人で練習を繰り返し、また、一人で走り込みを続け、足腰を鍛えることでしょう。
Make conscious efforts! 意識的な努力で大抵のことは可能となります。それができるかどうかは、そうなりたいという強い願望と意志、「賭ける」姿勢なのです。
さあ、試験です。「やるぞ!絶対にやってやる!」腹の底からそう言えますか。越高生諸君!
効果的な学習法 (Effective Ways of Learning) 1.計画の立て方 学習の能率をあげるには、何よりもよい計画を立てる必要がある。「学問に王道なし」とよく言われるように、白を黒にして一足飛びに変えることはできないが、一歩一歩確実に計画を立ててそれを実行することによって、目的は必ず実行できる。 ①まず、自己の今まで勉強してきたことと将来の進路をよく考え、自分の性質や能力に応じて、それにふさわしい勉強の仕方を工夫する。 ②無理な計画は立てない。睡眠時間や運動時間などを少なくするような無理はしないで、実行可能な1日ごとの計画を立てる。 ③毎日の生活を見直して、「ムダに」過ごしている時間がないかを反省し、また、時間を細かく区切って具体的な計画を立てる。 ④休みの日には苦手科目の克服に力を入れる。 2.能率的な勉強の仕方 長い時間机に向かっていることが、効果的、能率的な学習法とは言えない。勉強には水泳の泳ぎ方の技術と同じように、労力少なくして能率を上げる技術がある。 ①理解科目と暗記科目とを交互に組み合わせて勉強する。数学や理科などの理解を中心とした科目を勉強したら、次は記憶を中心とした国語、地歴・公民、英語などの暗記科目を組み合わせる。 ②ムラのある勉強をしないこと。気分の向いた日は3時間も4時間も集中して勉強するが、そのあと数日間は全く勉強しないなどというのではダメ。毎日一定時間、規則的に行うこと。 ③短時間に能率を上げるように工夫する。机に向かったならば、すぐ勉強にかかり、予定の時間内に予定通りの勉強をするように努める。 |
以上