はぎの通信 No.37(やっぱり花火は長岡ですね!)
はぎの通信 No.37 (R5. 8.7)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
「やっぱり花火は長岡ですね!」(Nagaoka Fireworks Display)
8月2日(水)、長岡の大花火大会初日。家族で、予約できた信濃川河川敷の桟敷席へ、花火を見に出かけました。酷暑の1日でしたが、天候にも恵まれ、今年も素晴らしい花火の数々を堪能できました。ありがたいことです。関係者の皆様に感謝、感謝です。
なぜでしょう。毎年の事なのですが、フェニックスの花火を見ると必ず涙が流れてきます(まあ、年をとって涙腺が緩くなっていることが一番かもしれませんが...)。平成16年(2004年)の新潟県中越地震のことを思い出すせいかもしれません。確かにそれも大きい。しかし、そのことも含めて、生きていればつらいこと、悲しいこと、切ないことはたくさんあるけれど、そしてそれらはこちらが黙っていても、何も悪いことをしていなくても、勝手に向こうからこちらにやってきて、襲いかかり、心と体に大きな傷跡を残していく...。そんな日々でも、生きていれば必ずいいことがある、そのことを信じ、その「いいこと」を感じるために今、ここにこうして生きていられる...。そんな諸々の気持ちを大きく励まし、勇気づけ、強く元気づけてくれる、そんな花火なのだろうと思います。河川敷で間近に花火を見るとき、顔は自然に上向きになります。まさに、本校の校歌の一節であり、教育精神である「眉上げん」の気持ちにさせてくれるのが、このフェニックス花火を始めとする、長岡の花火の数々なのだろうと思うのです。
幸い、花火は夜で暗いので、そしてみんなが花火の方を向いているので、恥ずかしげもなく涙はこぼれるままにしておけます(ある種の「カタルシス効果」があるのかもしれません)。でも、きっと妻はわかっています。わかっていて、黙ってくれているのだろうと思うのです。
以上