はぎの通信 No.61(部活動がんばっていますか?)
はぎの通信 No.61 (R6. 2.13)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
部活動がんばっていますか?(Are you working hard in club activities?)
3年生が部活動を引退してからもうしばらくたちますね。1、2年生の皆さん、先輩たちがいなくなった後、部活動は順調ですか?
特にチームスポーツの部活動に入っている皆さん、チームワークはきちんと築けていますか?メンバーの気持ちや向かう方向はひとつにまとまっていますか?
冬季、特にこの2月というのは、実はちょっと微妙な時期で、精神的に不安定になったり、いろんな意味で揺れ動く時でもあります(私の部活動顧問としての経験上)。ここ新潟県や、特に長岡では、雪や天候の関係で、思うように動けなかったりして、そのような物理的な制約などが否応なく強いられる時期でもあるということが、その原因の一つになっているような気もします。気持ちが折れやすくなる時期、と言ってもよいかもしれません。
しかし、そんな時こそ、実は自分やチーム全体を強くするチャンスなのだと思います。たとえば、時間をじっくりかけて自分とチームを見つめ直す、「何のために」というそもそもの目的や目標を改めて確認して、より強い気持ちで前を向くよい機会になるのではないでしょうか。
大勢の人間が、同じ一つの方向に向かって、気持ちを一つにして進んでいくのは本当に難しい。人は一人一人いろいろな考えや事情がありますから。ある意味、「ばらばら」でもいい、いや、「ばらばら」だからこそいい。その方がさまざまなパワーやエネルギーが生まれるかもしれない。しかし、一つでいい、何か心を皆で一つに合わせられるようなものがあれば...
迷い、悩み、苦しむのも、次の前へ進むための試練であり、ステップです。それらを無理せず、自然に受け入れながらも、一人で抱え込まないことが重要です。
もうすぐ春がやってきます。永遠に続く冬などないのです。
以上