はぎの通信 No.62(集中!最後のテスト!)
はぎの通信 No.62 (R6. 2.19)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
集中!最後のテスト!(Let's focus on the final examinations!)
1、2年生の皆さん、今週の水曜日21日からは、いよいよ今年度最後の期末考査ですね。
勉強していますか?
と、ここまで書いて、ふと私の自分自身の学生だった頃のことを思い出しました。考査の日が近づいてくる。「勉強しなくっちゃなあ...」と(一応)思う。そして、教科書やノートを広げて、試験勉強を始めてみるものの...そう、こういう時に限って、いろんなことを考えてしまっていました。「そもそも、なぜ勉強しなくちゃいけないんだろう?」、「勉強して試験でいい点をとって(とれたとして(無理だろうけど))、それでその後、どうなるのだろう?きっといいことがあるのだろうけれど、でも結局その「いいこと」って何なんだろう?自分の人生にとって、どのような意味があるのだろうか...」「結局、人生にとって大切なことって一体何なんだろう?」etc, etc, ... そう、ほとんど「逃げ」ですね。逃げていました。そして、自分の好きな作家の小説なんぞを読み始め、ふと気が付くと、4時間とか5時間、あるいは、半日以上の時間が経っていたりしました。でも、不思議と、そんな時に読む本というのは、すーっとその世界に入り込んでいけて、とても集中して読書ができていたような気がします。今思い出すと、けっこうそんなふうにして、いわゆる受験勉強の時にも、いろいろな本を読んでいました。東京で浪人生活を送っていた時には(現役の高校生の時もそうだったのですが)、昼食代をケチって、そのお金を古本屋の文庫本を買うために使ったりして、予備校の授業にも出ないで、安い喫茶店でコーヒーをちびちび飲みながら、その買った文庫本(古本なので、ページが日に焼けて茶色くなったりしていました)を読みふけっていたりしました。
そのような時間が無駄だったとは決して思いませんが、それでも、その時間を、まっとうにやるべき試験勉強や受験勉強にかけていれば、もうちょっと違う結果が私の人生において起きていたかもしれません。
以上