はぎの通信 No.66(出会いと別れ)
はぎの通信 No.66 (R6. 3.18)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
出会いと別れ(Encounter and farewell)
3月も半ばを過ぎ、年度末を迎えています。3月と4月は毎年のことながら、「別れと出会い」の季節です。本校でも3月22日(金)は終業式の後に離任式が予定されています。
出会いがあれば、別れがあります。それこそ、私たちはこの世に生まれてさまざまな人たちと出会いますが、最後はすべての人たちに別れを告げてこの世を去っていかなければなりません。だからこそ、「一期一会」を大切にしたい、人との出会いを大切にしたい、と思います。
人と人ですから、好き嫌いもありますし、合う合わないもあるでしょう。しかし、それらをすべてを含んで、お互いを認め合って、高め合っていければ素晴らしいと思います。春はまた、人間関係も含めて、大きく環境が変わる時期です。悩んだり、ストレスを感じたりする時もあるかもしれません。そのような時には、どうぞ、一人で抱え込まずに、周りにいる人たちに話をしたり、相談したりするように心掛けてみてはいかがでしょうか。
そしてまた、別れがあれば、出会いもあります。新しい出会いを億劫がらずに、前向きにとらえて、自分らしく自然体で受け止められるといいですね。新しい出会いは、生かし方によっては、その人の人生をとても豊かなものにしてくれます。
「何かが終わるのを楽しみにして待つのが老いであり、何かが始まるのを楽しみにして待つのが若さである。」以前にも紹介いたしましたが、ある作家のことばです。私としては、この時期は、学校の1年間が一つの区切りとして「終わる」のが楽しみでもあり、また、新しい1年が「始まる」のもとても楽しみにしています。ということは、私は老いてもいるし、若い状態でもいる、ということでしょうか。老いと若さが同居しているということでしょう。何となくわかるような気がします。
出会いと別れ、別れと出会いの季節です。一日一日を大切に過ごしたいものです。
以上