はぎの通信 No.71(レジリエンスを身につけよう)
はぎの通信 No.71 (R6. 4.15)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
レジリエンスを身につけよう(Learn resilience.)
レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「弾性(しなやかさ)」という意味。もともとは物体の弾性を表す言葉ですが、それが心の回復力(精神的な強さの指標の一つ)を説明するものとして使われるようになりました。たとえば、困難な問題や危機的な状況、あるいはストレスといった要素に遭遇しても、上手く処理して立ち直れば、その人は「レジリエンスのある人」ということになります。
新年度、新学期、新学年 ... 「新」がつく時期には何かと悩んだり、心配したり、ストレスがたまるもの。心身に不調をきたしがちな時期でもあります。逆に言うと、この時期を上手に過ごし、乗り切ることで、レジリエンスを身につけることにもなる、ひとつのチャンスと見なすこともできます。
私が個人的に自分自身に言い聞かせていることがあります。それは、「力まず、逃げず、妄想せず」ということ。これらを常に実践することは難しいです。でも、この言葉を何かにつけて思い出して、自分に語りかけています。すると、少し心が軽くなるような気がします。
この時期、皆さんも何かと悩んだり、心配したり、ストレスがたまるようなことがあるかもしれません。それらを誰かに打ち明けたり、相談したりできるといいですね(その相手はきちんと選んでくださいね)。読書をして、本の中の作者や登場人物と「対話」をするのもいいかもしれません。そして、それらの経験を通して、レジリエンスも少しずつ身についていくのだろうと思います。
以上