はぎの通信 No.72(真剣に、でも、考えすぎずに)
はぎの通信 No.72 (R6. 4.22)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
真剣に、でも、考えすぎずに(Seriously, but don't think too much.)
4月ももう下旬。間もなくすると「ゴールデンウイーク」に突入です。時の経つのは本当に早いものです(いや、1年生にしてみると、ここまでとても長く感じられる時間だったのかもしれませんね...)。
学校では、「進路ガイダンス」や「進路希望調査」が行われています。自分の進路のこと、将来のことについて考え、そして決めていかなければなりません。この「決める」ということは難しい。真剣に考えれば考えるほど、「決まらない」かもしれません。でも、それでいいのです。人生など簡単に「決まる」ものではないからです。自分の今までの知識や経験、そして、先生や家族など、周りの人たちからの影響や助言など、いろいろな要素が混ざり合って「それなりに」形ができて、覚悟もできてくるものです。
焦る必要はありません。でも、タイミングはあります。人との競争ではありません。自分自身の問題です。真剣に、でも、考えすぎずに捉えていきましょう。
自分の将来を考えるということは、自分の生きざまを考えるということです。先日、ラジオを聴いていて、ある人が次のように語っておられました。
「他の人に影響を与えることができないからといって、自分を責めたり、人生には意味がないなどと決めつけるのは、とてももったいない生き方です。」
「人は、ただ生きていること、それそのものに意味があります。『影響』ではなく、『意味』がある、ということが大事です。『影響』は一方向に向かうだけであり、また、いずれ消えてなくなります。一方、『意味』はさまざまな方向に広がり、また、消えてなくなることはありません。」
とても胸に響きました。忘れられないことばとして、ずっと私の頭の中に残っています。
以上