はぎの通信 No.84(強いチームとは)
はぎの通信 No. 84 (R6. 7.16)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
強いチームとは(What is a strong team?)
今まで、部活動関係でいろいろな学校でいろいろなチームを見てきて、強いチーム・勝てるチームにはある共通した特徴があることに気付きました。その「気付き」は、もう何年も前のことなのですが、やはり今でもそれは正しいと思っています。
それは何か。たとえば、こういうことです。野球の正選手以外の多くは、ベンチに入っていたり、応援スタンドにいて自校の選手を応援します。それらの選手・生徒の皆さんの立ち振る舞いや言動を見れば、そのチームは強くて勝てるチームなのか、そうではないのかがわかります。強くて勝てるチームのベンチや応援スタンドにいる生徒の皆さんは、常にどこかに良い緊張感を保っています。生気にみなぎり、生き生きとしています。自分たちが負けるなどとは微塵も思っていないし、そんなそぶりは決して見せません。勝つことだけを信じています。そして、自分たちのチームがピンチになると、全身全霊を込めて応援し、鼓舞し、プレーしている選手たちを奮い立たせます。それは見ていてとても気持ちがよく、感動的です。
あるいは、あるチームの選手たちの個人のバッグや靴やその他の持ち物が、応援スタンドに整然と並べられている様子を目にします。それが、50人とか60人分の荷物となると、かなりの壮観たる眺めです。それら大量の荷物が、本当によく整理されて、一分の隙もなくきれいに、かつ、コンパクトにまとめられている。そのチームは、県でもう何連覇もしている常勝軍団でした。
「一事が万事」です。たとえば、学校生活をきちんとおくれている選手が集まるチームは負けません。勉強できない理由を部活動のせいにしない選手が集まるチームは、必ずいつかは勉強でも部活動でも結果を出します。
強さは姿と形に現れます。そして、その強さは、一朝一夕に築き上げられるものでは決してないのです。
以上