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2024.07.29 校長ブログ

はぎの通信 No.86(中庭の欅(けやき)の木について)

 

はぎの通信 No. 86 (R6. 7.29)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

中庭の欅(けやき)の木について(About the Zelkova tree in the courtyard

 

 まずは、みなさんに感謝したいと思います。先週の野球の甲子園県予選準決勝での全校応援についてです。勝敗については残念な結果に終わりましたが、それでも野球部の皆さんは、本当によくがんばったと思います。そして、吹奏楽部の皆さん、チアリーディング部の皆さん、そして、全校生徒の皆さん、すばらしい全校応援でした。応援する生徒と選手の「一体感」・「団結」、それらを通して「越高ここにあり!」という姿を選手と生徒の皆さんみんなで示すことができました。選手と応援する生徒の皆さん両方の、ひたむきで、最後まであきらめない姿勢に、私は感動しました。本当にありがとう。そして、本当にお疲れ様でした。

 

  さて、先日の7月25日(木)の終業式で、本校の中庭(生徒玄関の前庭)にある欅(けやき)の木についてお話をしました。もう一度、ここで書きことばに起こして、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

 あの欅の木は、平成2年(1990年)の冬、本校の3年生で交通事故で亡くなった生徒の御両親からの寄付をもとに、その翌年、平成3年(1991年)の4月に、その記念碑と伴に購入し、植えたものです。当時は交通事故で生徒が死亡するという大変痛ましい事態が、毎年連続して続いていました。あの欅の木には、亡くなった生徒の御両親の思いを受けて、そんな痛ましい事故を二度と起こすまいという強い願いを込めて植樹したものなのです。

 

 事故は起こそうと思って起きるわけではないにせよ、人生何が起こるかわかりません。日々気を引き締めて、いい意味の緊張感を持って過ごさなくてはなりません。二度とない人生、そして、二度とない青春時代、そんな時代を、一日一日を大切に生きていく。そんな思いや覚悟を、皆さんもあの中庭の欅の木を見上げながら改めて胸に刻んで欲しいと思います。

 

 さて、今年も夏休みが始まりました。どうか健康で、元気でいてください。そして、夏は活動的になる季節、誘惑の多い季節です。どうか事件や事故のないようにしてください。

 

 最後に、ひと言。改めて意識していただきたい。皆さんは、一人一人が中越高校です。それは、制服を着ていても着ていなくても、学校にいるときでも、学校にいないときでも、皆さんは一人一人が中越高校です。このことを改めてしっかりと胸に刻んで、自らを成長させる夏にしてもらいたいと思います。充実した夏になることを願っています。

 

 それでは、来月8月の2学期始業式にまた皆さんと元気な姿で会いましょう。どうか、二度とない今年の夏を十分に楽しんでください。

 

 なお、この校長ブログ「はぎの通信」も、これからしばらく夏休みとさせていただきます。また夏休み明けにお会いしましょう。よろしくお願いいたします。

 

以上