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2024.11.05 校長ブログ

はぎの通信 No.96(最近「失敗」していますか?)

 

はぎの通信 No. 96 (R6. 11.5)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

最近「失敗」していますか? (Have you been “failing” lately?)

 

 最近よく言われることに、人が成長するためには「成功体験」が必要だ、ということがあります。確かにそうでしょう。そして、これもよく言われることですが、国際比較をすると、日本人の特に若者は「自己肯定感」が低い、ということと関連しているかもしれません。成功体験が多ければ、それが自信となって自己肯定感が高まる。逆に、成功体験が少なければ、自分に対して自信がなくなり、自己肯定感も低くなる...

 

 しかし、その成功体験というのはどのようにして得られるのでしょうか?一般に、成功を得るためにはそれなりの努力が必要でしょうし、ふつう何らかの困難が伴います。仮に、それらの努力や困難を自分自身が味わい乗り越えていくことなしに、自分以外の誰かによってそれらの努力や困難が取り除かれてよい結果が得られたとして、それで成功体験が得られたと言えるのでしょうか?そう、やはりそれらの努力や困難を自分自身で苦労して乗り越えてこそ、本当の成功体験と言えるのではないでしょうか。

 

 大事なことは、そのようにして得られる本物の成功体験を得ようと思ったら、そこには必ず結果として「失敗」はつきものであるということです。ふつうものごとはいつも自分の思ったように進むわけではなく、それほどうまくいくことはないのです。その失敗を恐れて、そこから逃げていては、本当の意味の成功体験は得られないでしょうし、自己肯定感などが高まることもないでしょう。

 

 成功を得ようと思ったら、失敗を恐れてはいけません。失敗が怖いのは、失敗したことがないからです。そして、失敗したらどうなるかは、誰も教えてくれません。自分自身が失敗してみて、それで初めてわかるのです。

 

 まさに「失敗は成功のもと」。失敗することから逃げてはいけません。そこから自分自身が何を学び取るか、それが大事。そして、最後にもうひとつ大事なこと。それは、あなたがもし仮に失敗しても、その時には必ずまわりにあなたをちゃんと理解して、支えてくれる人がいるはずだということです。失敗はひとりで抱え込まなくてよいのです。それを忘れないでください。

 

以上