はぎの通信 No.110(ないものはない?)
はぎの通信 No. 110 (R7. 2.17)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
ないものはない? (How to perceive things)
1、2年生の皆さん、もうすぐ今年度最後の定期考査ですね。がんばってください!
さて、皆さんは、今日のタイトルにもなっている「ないものはない」ということばをどのように解釈しますか?
「ない」、つまり、そこに存在しないものはそこには「ない」、つまり、存在はしない、という解釈が一つ。当たり前のことですよね。いわば、字面を捉えたそのままの解釈です。
もう一つの解釈。わかりますか?そうです。たとえば、あなたが物を売るある商店のとても野心的な店主と想定してみてください。自分の店に「ない」つまり、置いていない、扱えない商品など「ない」、お客様が欲しいといった物は何でも提供できます!という、非常に積極的な「ウリ」の文句(キャッチフレーズ)になるのです。
この後者の解釈は、物事をとてもポジティブに捉えています。一方、前者の字面を捉えたそのままの解釈は、ある種の「あきらめ」を伴って、伝わるメッセージはとてもネガティブです。
「やればできる!」「なければ何とかする!」...このような気概というかやる気が感じられるのは、後者の解釈です。
同じことばでも、自分はそれをどのように捉え、解釈し、行動するか。その結果、いわば、まったく正反対の道が自分の人生の目の前に広がるのです。
以上