はぎの通信 No.113(「書きとめる」習慣を)
はぎの通信 No.113 (R7. 3.10)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
「書きとめる」習慣を(Get into the habit of writing things down)
期末考査が終わり、卒業式も終了して、いよいよ年度末そして新年度を迎えようとしています。先生方や職員の皆様は今年度のまとめや新年度の準備などで今大変忙しい時を過ごしておられますが、生徒の皆さんは、おそらくこの時期は比較的落ち着いて、時間もあって、いろいろと自分のやりたいことをやれたり、じっくりと物事を考えることができたりする時期なのではないでしょうか。
時間もたっぷりあるし、やりたいことをやる、それはつまり、楽しいことをやる、ということに即つながるのかもしれませんね。それはそれで結構なことかもしれませんが、たまには少し、自分で自分のこれからの事、将来のことなどをじっくりと考えて、思いを巡らせてみるのもよいのではないでしょうか。あるいは、読書。本を読んでいますか。自分の読みたい本、興味のある本をまずは手に取って読んでみてください。近年は街なかの書店の数がめっきり減ってきてしまって、ぶらりと書店に入って、そこにある本の背表紙などを見ながら、興味を引かれる本などを気軽に手に取って、ぱらぱらとページをめくって読むことができたりしたのですが...そして、その中の「これは」と思う本をレジに持って行って購入し、わくわくする気持ちで家に帰ってその本を開き、じっくりと読み込む...そのような経験は皆さんにあるでしょうか。
このように、何かを考えたり、本を読んだりする時にお勧めしたいのが、実際に自分の手を動かして、ノートか何かに「書きとめる」ことです。自分の思いついたこと、忘れないようにしようと思ったこと、心に残ったこと、考えさせられたこと、今後に生かしたいと思えること、などなど。何でもいいですので、とにかくとりあえず「書きとめる」「メモをする」。このような習慣をつけておくと、意外に役に立つものです。記憶にも残りやすいですし、後で何気なく見返した時に、思いがけないヒントや着想が得られることもあります。
自分の手を動かして「書く」ということが大事です。もっとも、今はスマホなどに音声などで残したり、音声入力をして文字にして記録に残しておくという方法もありますので、それらの方法も併せて活用すればよいと思いますが、私は基本的に自分の手で書いて「書きとめる」ようにしています。
いかがでしょうか。今日は「書きとめる」ということのおススメでした。
以上